覚書の覚書

詩の構造についての覚え書―ぼくの「詩作品入門」

詩の構造についての覚え書―ぼくの「詩作品入門」

・詩は表現ではない
・〈詩人(=作者)〉と〈発話者〉は別である
・詩作品は「言葉関係」そのものを素材化し、その構成において成立するものとしていわば《関係の関係》である。
・したがって詩行為とは、詩人とこの《関係の関係》との関係であり、又《関係の関係》と読者との関係において成立する行為である。

無時間的に拡張する言葉関係(イメージ・音韻・概念)が配列によって現実の不可逆的時間に串刺しされ、赤色巨星が瞬間的に圧縮され超新星爆発を起こすように閃光を放つ。大仰ではあるが、しかし、僕は田村隆一の詩からそのような印象を受け、「現代詩」からはじめて感動を得たのだった。