図書館と写真集
- 作者: 荒木経惟
- 出版社/メーカー: 新潮社
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- 作者: 川内倫子
- 出版社/メーカー: リトルモア
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- 作者: 川内倫子
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ところが、川内さんは逃げない。ないことにはしない。でも川内さんがやったのは、暴力性を幻想化すること、意味以上のものを意味に無理やりはめ込んだことだ。その幻想化されたもの、意味にはめ込まれたものは、ほかならぬ「死」である。
優れた写真家は、その被写体が、決して自分の力が及ばないもの、自分によっては支配されえないものであることを感じ取っていると思う。そのことを知りながら、なお被写体と関わろうとする、欲求の挫折こそが、写真なのではないか。
結局またよくわからない結論にたどり着いた。本当に、言葉によって何かに近づくことは可能なのだろうか。