母は強し。
- 作者: 伊藤比呂美
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1999/09
- メディア: 単行本
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もっともっと、この小説の面白いところ、すごいところはたくさんあるけど、ぜんぜん言葉に出来ない。加藤典洋が「小説の未来」で批評していたはず。もう一度読んでみよう。
余談ですが、今福龍太の「クレオール主義」(未読)をぱらぱらとめくっていたら、表紙に使われている標識の元ネタを発見しました。実際の標識では、「ラニーニャ」(女の子)が「CAUTION」(注意)となっており、「女の子とその手を引く母親」らしきシルエットの前には、父親であると思われる男性が描かれえています。そして、その下の「PROHIBIDO」(スペイン語で禁止)は、表紙と同じです。誰が、何に対して注意するよう呼びかけられているのか、また、誰が何を禁止されているのか、これだけの情報で考えてみると面白いかもしれないですね。