イーハトーボ

ミヤザワケンジ・グレーテストヒッツ

ミヤザワケンジ・グレーテストヒッツ

「一億三千万人のための小説教室」を読んで高橋源一郎のことが大好きになる。その後専ら批評・エッセイを読んでいたのだけど、やっぱり小説も読みたくなったので装丁とタイトルが気に入ったこれを借りてくる。
幼稚園に通っていたころに読んだ「よだかのほし」が、僕のメンタリティに影響を及ぼしているかもしれないと思うことはあるけど、「よだか」以外の賢治作品は読んだ記憶はあっても内容はほとんど覚えていない。タイトルからして賢治作品のパロディのようなので少し不安だったが問題なく楽しめた。逆に賢治マニアが読んだらどう思うんだろうと少し心配になった。
すごく面白かったんだけど、その面白さをぜんぜん文章にできない自分がいやになる。
追記:文体の多様さは現代詩の影響が大きいのだろうか。