数学という言語

素数の音楽 (新潮クレスト・ブックス)

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リーマン予想」という数学界最大の難問をめぐる数学者たち(物理学者も数人含む)の物語。
リーマン予想」の魅力に取り付かれた人々のエピソードから、数学それ自体の魅力を感じることができる。また、数学がひとつの世界を記述しうる壮大な言語体系であることがよくわかる。通常の言語は減少する一方だが、数学の言語は新たに発見され続けており、同時にそれによって記述可能になる世界も拡大し続けている。数学という言語を解するものと、そうでないものでは世界の見え方はまるで違っている、と感じた。